30代・低学歴・職歴なし・吃音者!人生を詰んだタケシのコラム

小学三年位の頃、吃り吃りとからかわれた。
それ以前意識した事はなかった。
父が吃りで、遺伝かも知れないと誤解したこともある。
からかわれ始めてから、自己紹介、音読、発表全て言葉が出なくなった。
死にたいと思った事も、一度や二度ではない。
か行た行さ行が特に酷く、名前がさ行なので、新学期の自己紹介は死ぬほど辛かった。
常に虐めの対象で、何より学校は大嫌いな場所と化した。
母親は正音者で、私の苦悩には全く無理解だった。
音読が出来ないのなら何故練習しないのかと詰られる。
練習で吃音が治る筈がない事は、中学生の私には充分理解出来るのだが、それは怠けと詰られる。
周りの無理解、好奇の視線。
授業中当てられて、答えられないでいると、隣の級友が親切に「ほら、これを言うだけよ」と指さして教えてくれる。
有難いけど恨めしかった。
折角の親切を無視したと思われたのか、次第に皆私から一線ひくようになった。
ああ、人並みになりたい。
デブでいい。
ブスでいい。
成績最下位ていい。
吃音さえなければ。
まともな仕事に就いた事は無い。
朝礼での唱和や、研修での音読から逃げたかった。
原因さえ判れば、改善の手立てが見つかるのだろうか?アメリカでは、ほとんどの吃音者に対して、学齢期前に完治出来ると聞く。
たしかに吃音者の有名人は多いが、日米の違いは、日本では成人後も吃音のままなのに対しアメリカでは皆正音者になっているという事実。
日本にある吃音改善プログラムは、吃音経験の無い人が考えたものが多く、根本的な理解が出来ていない場合が多い。
つい最近も吃音者の男性看護師が自殺した。
欲しかったのは周りの理解だったとのこと。
悪い事をした訳じゃないけど、世間から理解して貰えない吃音者か、統計的に人口の1割いるという事実に、どうか理解が欲しい。